ビジネスホンORDERです
最近ではオフィスの入口に受付用のデザイン電話機を設置している会社をよく見かけるようになりました。
上図はJacob Jensen(ヤコブ・イェンセン)というメーカーの電話機です。見たことがある方もいらっしゃると思います。
今回はこのような電話機をオフィスの入口に置いて、来客があった際に社内のスタッフを呼び出せるようにするためのお話しをいたします。
まず初めに申し上げますと、受付用電話機は上図のような電話機でなくても市販の家庭用電話機でも問題はありません。Jacob Jensnの電話機も受付用の特殊な電話機というわけではなく市販の電話機です。
この市販の電話機で受付から呼び出しをした際、社内のスタッフがビジネスフォンで応対するわけですが、問題は市販の電話機をビジネスフォンに接続して利用するという点です。
さて、主装置と呼ばれるビジネスフォンの親機に相当する機器の中には「ユニット」呼ばれる基盤が複数実装されて(挿さって)おり、ビジネスフォンの動作や様々な機能を持たせるために重要な役割を果たしています。
そのユニットのひとつに通称「単体電話ユニット」と呼ばれるものがあります。メーカーによって呼び方が異なりますが、NTTのビジネスフォンでは「SLUユニット」と呼ばれます。
この単体電話ユニットは、ビジネスフォンにビジネスフォン以外の外部装置を接続する際に実装します。例えば、今回のお話しの主題である受付用電話機はこのユニットがあることによって接続が可能となります。その他、複合機や留守番電話装置などが接続例として多い例です。
上図はNTTのIXというシリーズの単体電話ユニットです。
型番は「IX-8SLU-〈2〉」というものです。
このSLUユニットは接続ポートが8ポートありますので、外部装置を合計で8台まで接続することが可能です。型番の「8」という数字が接続ポート数を表しています。
上の図で言いますと、左下に黒いジャックの様な差し込み口が8つ縦に並んでいるのがわかりますでしょうか。この部分が接続ポートです。
ちなみにSAXAというメーカーの主装置にはほぼこの単体電話ポートが2ポート分初実装されていますので、外部装置2台まででしたら単体電話ユニットは必要ありません。3台以上接続する場合にはこのユニットの追加が必要です。
なお、一部の例外を除いてユニットはメーカー別、更にシリーズごとに企画が異なりますので、原則違うシリーズのユニットを流用することはできません。またメーカーやシリーズによって単体電話ユニットの接続ポート数も様々です。
お見積りをさせていただく際、「FAXは別回線になっていますか? 」「ビジネスフォン」以外の機器の接続はありませんか?」などとお聞きするのは、単体電話ユニットが必要か、またはビジネスフォンの主装置に単体電話ユニットが既に実装されているか、実装されている場合は空きのポート数はあるかを確認するためです。
ヒアリングさせていただく際に、根掘り葉掘りお聞きしてご面倒なのは重々承知しておりますが、後でお見積りに差異が出たり、当日に部材が不足して設置工事が完了しないなどということがないようにするためですのでご容赦いただけますと幸いです。
今回は受付用電話機を「単体電話ユニット」を以って接続することについてお話しいたしました。